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アムルトジャパンのブログへようこそ! 皆様にアムルトの活動の様子をお伝えするブログです。

2009年6月29日月曜日

【活動報告 スリランカ】知的障がい者のための地域に根ざした家庭菜園活動による自立促進支援事業

【平成20年度国際ボランティア貯金寄附金援助事業】

6月初旬より、スリランカアムル
トインターナショナルのスタッフ
によって今回の自立促進支援事業
への参加者の選考を行っておりま
す。アムルトスタッフが事業実施
地域であるゴール県の各地域を周
り、知的障がい者を持つ家庭を訪
問していきます。

各家庭を一軒一軒聞き取り調査を
していくことで、各障がい者の参
加の意志や保護者の意見など、様
々な情報を収集します。この作業
は6−7月を通して行われ、合計
数百家庭の訪問を予定しています。
















また6月20日から22日に、スリランカアムルトインターナショナルの事務所にて、今回の事業の為の専門指導員養成コースプログラム開発と指導者育成プログラムについて、ゴール県農業局、セラピスト、政府が運営する精神病院の識者が6人集まり、話し合いを行いました。

この様にして、多方面からの協力を得ながら本事業を進行させていきます。

【ニュース】スリランカ スタディーツアー報告会 in 成蹊大学


本年3月に実施されたスリランカ・スタディツアーに参加した成蹊大学国際協力サークルM.I.Xメンバー4名による、スタディツアー報告会が6月24日(水)に行われました。
今回は成蹊大学文学部国際文化学科の授業の1コマを使って報告を行うという異例のスタイル。
総勢160名もの生徒を前にスリランカの観光情報、アムルトが行っているマイクロビジネストレーニングの現場視察の様子を報告しました。
M.I.Xは同大学文化祭に出店した際の売上金を全額アムルトへ寄付してくださり、その売上金がスリランカの知的障害者施設、サンボディホームの生活用品(全自動洗濯機やガスレンジなど)の購入資金となりました。今回のスタディツアーでは実際にサンボディホームを訪れ、自分達の寄付したお金の使い道を確認することができました。
参加した国際文化学科の学生達からも「地域密着型支援の重要性を実感した」「スリランカに行ってみたくなった」などの感想が寄せられ、大変有意義な報告会となりました。

2009年6月8日月曜日

【活動報告 スリランカ】 知的障がい者のための地域に根ざした家庭菜園活動による自立促進支援事業


【平成20年度国際ボランティア貯金寄附金援助事業】

アムルトジャパンでは2009年4月よりスリランカ南部において知的障がい者のための地域に根ざした家庭菜園活動による自立促進支援事業を開始致しました。本事業は現地カウンターパートであるアムルトインターナショナルと共に、国際ボランティア貯金寄付金の助成を受け行われていきます。

事業名:知的障がい者のための地域に根ざした家庭菜園活動による自立促進支援事業
事業実施地域:ゴール県(アクメーマナ、ゴールフォーグラベッツ、イマドゥワ、ハバラドゥワ)
対象者:上記地域の知的障がい者とその関係者約400名
事業期間:2009年4月〜2010年3月

事業目的:
スリランカにおける知的障害者は障がい者全体の約25%を占めていますが、身体障害者に比べ家族への依存度が高く、家族も周囲の目を気にし自立への機会を与えない場合が多く見られます。また知的障がい者への効果的な自立支援制度は未整備で、知的障がい者は家族が守り家族に依存して生活する事が当然のようになっています。この状況を改善する為、家庭菜園活動を通じて知的障がい者の自立支援活動のプログラムの開発および専門指導員の育成を行います。本事業は、知的障がい者の社会性を刺激し自立支援を促すと同時に、基本的運動能力の維持増進を図り、安定した生活が送れるようにすることを目的として実施します。

活動内容:

1) 専門指導員養成コースプログラム開発と指導者育成
プログラムはゴール県農業局、セラピスト、政府が運営する精神病院の協力を得ながら開発します。

2) 専門指導員による障がい者への園芸指導
専門員指指導員養成コースを終了した指導者により、知的障がい者への菜園指導を行います。各参加者の精神状態を考慮しながら行い、保護者の意識改革に向けた啓発活動なども実施していきます。

3) モデル家庭菜園の設置
ゴール県内2カ所にモデル家庭菜園を設置し、知的障がい者がスタッフと共に管理運営を行います。またこれらのモデル菜園は一般にも公開されます。


本事業のパートナー団体Hellabeem(ヘラビーム)についての詳細はこちら(英語)をご覧ください。

【活動報告 ニジェール 】母親たちによるモデル集団農業の運営支援事業


【財団法人 日本国際協力財団平成21年度 国際協力NPO助成事業】

 ニジェール共和国のティラベリ州ウラム県の気候は、国内でも特に高温低湿であり、砂地で、雨季には浸食がみられ、土肥沃度が非常に低い。そのため他地域に比べ作物の収穫量が低く、主食の穀物収穫後たった2,3カ月間しか食糧を家庭で自給することができません。多くの男性は他国へ出稼ぎに行き、村には女性と小さな子供のみが取り残され、慢性的な飢えと貧困に苦しんでいます。この状況打破のため、彼女たちも夫の収入に頼っているだけではなく、自ら立ち上がり、グループをつくって、通常の農閑期に他の作物栽培を始めようとしている姿が見られました。本事業ではその活動をより効果的また安定的にするために、彼女たちを組織化し、技術と農具、灌漑設備を供給し、収入源にもなる作物を育てるための支援を行います。これにより、家庭の食糧自給を安定化が可能となり、またこの活動が団体農業のモデル事業となり、今後の団体農業の発展、農作物の現金化、引いては女性の経済的自立の促進へとつながることを目指します。

事業名: ニジェールの母親たちによるモデル集団農業の運営
事業時期: 平成21年8月~平成22年3月 (8ヶ月間)
実施地域と援助対象者: ニジェール共和国 ティラベリ州ウラム県のウラム行政区とトンデキウェンデ行政区の計2箇所の農地(各2と3ヘクタール、計5ヘクタール)
援助対象者:  家族の長である母親および女性約80人(間接受益者: 受益者の家族約560人)
事業目的: 母親たちが持続可能な集団農業を将来にわたって行い、年間を通して家庭の食糧供給が安定する。
事業目標:収穫物もしくはその販売にて各母親の家庭の食糧自給が50%向上する

活動内容:
●母親グループの受益者の選択と事業内容の説明会の実施:
(小さな子供を持つ母親、家庭の長である女性、ほかに収入源の持たない母親を優先)
●母親グループへの組織化と農業トレーニング実施
農業指導スタッフによる指導を行います。指導内容は土地づくり、種まき、苗床の準備から作物の収穫、種の保存指導に加え市場での販売支援を行います。また、水やり方法や水路の維持、電動ポンプの使用方法とメインテナンスの説明も併せて指導します。

2009年6月7日日曜日

【活動報告 スーダン】公衆衛生環境改善支援事業


【平成20年度国際ボランティア貯金援助事業】

アムルトジャパンは2009年5月より南部スーダンにおいて公衆衛生環境改善支援事業を開始しました。
現地カウンターパートであるアムルトインターナショナルはスーダンで10年間活動を続けています。これまでアムルトジャパンはスーダンにボランティアを派遣しアムルトインターナショナルの事業に協力をしてきました。本事業は国際ボランティア貯金寄附金の助成を受け、アムルトジャパンとしての支援活動第一弾となります。

事業名:公衆衛生環境改善支援事業
事業実施地域:ノーザン・バル・アル・ガザール(Northern Bahr El Ghazal)州、アウェイル・イースト(Aweil East)郡 マルワルコン、ワンジョック、マドール市場
対象者:3つの市場(マルワルコン、ワンジョック、マドール)事業者及び利用者それぞれ3000人
事業期間:2009年5月〜12月
事業目的:
2005年のスーダン南北間の包括的和平合意以来、南スーダンではさまざまな復興活動が実施されています。農村の市場においては様々な商品が流通するようになり、地域社会の生活と復興の中心となっています。その一方で、市場における公共施設は未発達で、特にトイレやゴミ処理施設の未整備は、深刻な衛生環境悪化の原因となっています。例えば世界保健機構の2006年の調査によると1万人以上がコレラや急性水様性下痢症に感染しており、ジュバ市外の致死率は3.55%と報告されています。これらの病気は主に池や川、水たまりの水の利用が原因とされており、衛生習慣、環境の改善が課題となっています。本事業では、市場におけるトイレ、井戸、ゴミ箱の設置と衛生管理意識の向上による、市場の衛生環境改善を目的とします。

活動内容:
●衛生管理委員会の設置
委員会メンバーと衛生普及員を対象に、公衆衛生の管理、推進のトレーニングを実施し、トイレ、ゴミ箱、井戸の管理およびキャンペーン実施のための指導を行う。メンバーは市場の事業者や他の市場の利用者とマイクロ・クレジット女性グループから10人の衛生管理委員会メンバーと6人の衛生普及員を選出。
● 3つの市場にそれぞれ6つのトイレと5つのゴミ箱、井戸を設置。
● 3つの市場において公衆衛生に関わるワークショップを実施し、市場における衛生環境を改善する。住民参加による公衆衛生の改善と、市場の公衆衛生とトイレ、清潔な水の使用、市場の衛生管理の重要性を主なテーマとする。
● 公衆衛生キャンペーン実施
市場を利用する地域住民の公衆衛生意識の向上を目的として、委員会メンバーと普及員を中心に大規模な公衆衛生キャンペーンを実施。

事業の進捗状況:
衛生管理委員会のメンバー選択が終わりトレーニングを開始。
トイレ建設などに必要な資機材の調達を開始。