12月1日(火)、JICA地球ひろばセミナールームにおいて、ニジェール&スーダンの事業報告会が行われました。
当日はアムルトジャパンスタッフによるニジェール、スーダンの事業報告の他に、
青年海外協力隊員(村落開発普及員)としてニジェールへの赴任経験がある
大島かおりさんをゲストスピーカーとしてお招きし、日本ではあまり馴染みのない
ニジェールという国について、自らのご経験と写真を交えて紹介して頂きました。
参加者の方のなかにはニジェール、スーダン在住経験のある方、これからニジェールへ行かれる方、国際協力に興味のある学生の方等、様々な方がおり、質疑応答の際には自らのご経験をシェアして下さるなど、とても活発な意見交換が行われました。
また、当日頂いたご質問の中で国内スタッフだけでは正確に回答をすることができなかったものについて、現地駐在スタッフに回答をもらいましたのでここに記載させていただきます。
【ニジェール 保健衛生・栄養教育、生活改善事業報告に関するご質問】
質問1トレーニングで水フィルターや石けんなどを配布しているが、これらが無くなったり壊れたりした際、現地で簡単に調達できるのか?
回答1
基本的にフィルターや石けんなどは現地で調達可能です。
フィルターは雨水を利用できる雨季(5月~10月)に利用することが多く、1シーズン終えてまだ次も使えそうであれば保管しますが、網が破れたりして破損していることも時々あり、この場合はまた新たに購入する必要があります。市場で1000F(日本円で200円ぐらい)で購入可能です。
石鹸は体を洗ったり洗濯するために使う生活必需品で、どの家庭にも必要です。石鹸は一番安いもので1個175F(日本円で35円)で、これもどこででも買えます。
質問2
女性たちを中心に衛生指導をしているが、実際に家庭では男性もいる。その男性(夫)も衛生指導で修得したことに理解を示し、協力をしているのか?
回答2
研修に参加すること自体が男性の承認を得て来ており、男性が協力的な方が参加しています。また、貧困層の女性は、夫を亡くした、夫が出稼ぎに出て帰ってこない、離婚されて子供を抱えている、など、女性が世帯主になっている家庭を優先的に参加者に選んでおり、男性の協力云々とはさほど関係なく実践している方も多いです。
女性が家庭の衛生に気を配っていくことは家庭にとってもメリットが多く、モニタリングしている限りでは快く受け入れられていると感じました。
質問3
事業の宣伝(告知)は現地でどのように行っているのか?
回答3
研修の告知はアムルト現地スタッフから母親グループのリーダー4名に連絡し、その4名が責任を持って参加者の家まで知らせに行くようにしています。いまのところ全員に漏れなく情報は行き渡っています。
研修参加者以外の一般的な村の人たちに対してですが、アムルトスタッフはコミュニティの代表者たち(村長や青年会、婦人会などのメンバー)には定期的に活動内容を知らせており、村にはこういった形でアピールをしています。
今回報告会にはお越しいただけなかった方も、ニジェール、スーダンで行っている事業についてのご質問等ございましたらお気軽に
info@amurt.or.jpまでお寄せ下さい。【スーダン 公衆衛生環境改善事業】
http://amurtjapan.blogspot.com/2009/08/blog-post_27.html【ニジェール 保健衛生・栄養教育、生活改善事業】
http://amurtjapan.blogspot.com/2009/08/blog-post.htmlよろしくお願い致します。