アムルトジャパンは、今年の5月から南部スーダンにおいて公衆衛生環境改善支援事業を行なってきました。事業開始から4ヶ月が経ち、市場の環境改善のためにゴミ箱やトイレ、手動ポンプの設置だけでなく各市場で公衆衛生に関するワークショップやキャンペーンも始まりました。現地の方々の感想も踏まえつつ、5月の事業開始から8月までの進捗状況と今後の予定をお伝えします。
事業の進捗状況:
・5月トイレ、ゴミ箱設置場所の選定が開始しました。
事業開始当初から対象であるマルワルコン、ワンジョック、マドールの3市場間の連携の確認も行われました。
・6月
ワンジョック市場で1回目の市場利用者に対するワークショップを開催しました。
ワークショップの内容は、適切な水の管理方法や不衛生な環境の下で感染する病気の防止法、トイレ利用の重要性などです。ワークショップでは、分かりやすいように現地の方の日常生活の絵やグループディスカッションを通して学んでいきます。
※写真
左)第1回目ワークショップ(ワンジョック市場)
右)グループディスカッション(ワンジョック市場)
・7月
マドール市場において、1回目の公衆衛生ワークショップを実施しました。
またワンジョック、マドール市場にて、1回目の公衆衛生キャンペーンを行ないました。
キャンペーンの内容は市場内のごみ拾い、衛生教材のタオルを使った日常生活における衛生環境改善教育です。
さらにワンジョック市場ではトイレの建設が始まりました。
※写真
左)第1回ワークショップ(マドール市場)
右)第1回目キャンペーン(ワンジョック市場)
・8月
マドール、ワンジョック市場において2回目の公衆衛生ワークショップを実施しました。
※写真
左上)第2回キャンペーン(マドール市場)
右上)第2回キャンペーン(ワンジョック市場)
左下)トイレの建設現場(ワンジョック市場)
現地の方から:
≪マドール市場≫
・今まで公衆衛生環境改善のプロジェクトが、マドールで行われたことはなかった。今回、本プロジェクトがマドールで実施されて、とてもうれしく思う。(ワークショップ参加者)
・2回目のワークショップには、もっと多くの参加者を募って、公衆衛生の意識を高めていきたい。(ワークショップ参加者)
・定期的に市場を掃除する日を設定して、市場をみんなできれいにしていく。(ワークショップ参加者)
≪ワンジョック市場≫・本プロジェクトに資金を提供し、公衆衛生について学ぶ機会を与えてくれたドナーに感謝している。(キャンペーン、ワークショップ参加者)
・本プロジェクトは、私たちのコミュニティに非常に有益である。引き続き、プロジェクトの実施に協力していきたい。(衛生普及委員)
※写真
左)第1回目のキャンペーンの後で、女性参加者が本プロジェクトへの感謝のダンスを踊っている様子(マドール市場)
右)衛生管理委員、衛生普及員を対象に製作したキャンペーン用Tシャツを着て見せてくれた女性衛生普及員(マドール市場)
今後の主な予定:· 各市場での公衆キャンペーンと公衆ワークショップの実施
· トイレ、井戸の完成
· ゴミ箱の設置